ユウ「
マテゴ&生徒会、合同飲み会、始まりだよぉー!」
一同『わー』
ユウ「盛り上がりが足りないよー! もっともっと!」
一同『
いえぇーい!』
ユウ「うむ、よろしい。じゃあ皆、今日は、無礼講だよ! 飲んじゃえ、飲んじゃえー!」
一同『
かんぱーい』
ユウ「んぐ、んぐ、ぷはっ! この一杯のために生きてるね!」
蛍「いや死んでるだろ」
ユウ「久々に再会したヒロインに対する一言目、それでいいの!?」
鈴音「ちょっと待って。最終的に付き合ってるの私だし、ヒロインという言い方はやめて貰おうかなー、ユウさん」
ユウ「く、鈴音さん! ちょっと見ない間に、すっかり勝ち組の余裕を纏っちゃって……」
鈴音「ふふふ、なんせユウさんとは違って、蛍と一番恋人期間長いの私ですからね-。おほほ」
ユウ「う、うぬー」
鍵「ほらユウさん。過去の男のことなんて忘れて、さあ、キミも新世代の主人公の胸に飛び込んでおいで――」
深夏「とりゃ」
鍵「げふぅっ!? お、お前……いくらなんでも、受け入れ体制の俺に2リットルの爽健○茶六本入りの箱を投げなくても……」
深夏「ぷはぁっ、運動の後のコーラは美味いねぇ!」
紗鳥「飲むと言っても、流石に教師の私の前で飲酒は避けたか、お前等」
会長「せ、先生!? あれ!? 先生がなんか若い! 胸がバーンってなってない!」
鍵「おお!? 先生っ ホントになんか若いんですが! 普通に攻略対象なんですが!」
紗鳥「ふふーん、今日は私、マテゴ組なんだ。どうだ、
女子高生な私!」
真冬「く、悔しいけど、綺麗です! 美少女です!」
紗鳥「褒めろ褒めろ。私を褒めろ」
鈴音「なに若さを自慢しているんですか……。そんなこと言い出したら、ほら、同じ黒髪ロングヘアーの紅葉さんなんか……」
知弦「? なにかしら?(胸を揺らしつつ)」
紗鳥「…………く、私だって、将来的に胸は大きくなるんだからな、紅葉!」
知弦「……まあ、いいですけど。でもこういうのって、青春時代に間に合ってこそじゃありません?」
紗鳥「く」
知弦「実際……神無さんやユウさんに、主人公争奪レースで完全に負けたんですよね、先生」
ユウ&鈴音『
ふふん』
紗鳥「う、うあぁあああああ! 勝ち組が憎い! ええい、私だって、実は後輩とふしだらな関係だったんだぞ!」
蛍「勝手に設定追加しないで下さい!」
綾「ま、まあまあ、皆さん。とりあえず、一旦仕切り直しましょうよ」
陽慈「そうだぜ、お前等。読者置いてけぼりだろ、これじゃあ……」
紗鳥「
出番的に負け組なヤツらは黙ってろ!」
綾&陽慈『
ひどい!』
会長「み、皆ぁー! 二人の言う通りだよ! 落ち着く、落ち着くー!」
ユウ「あ、なんかちっちゃい子が仕切ってるよ! 可愛いねぇ。みんな、静かにー」
一同『…………』
会長「なんか不本意! その静まり方、不本意だよ!」
鍵「会長、がんばれー」
会長「その声援やめい! 余計辛いよ! がんばれとか言わないでよぅ!」
アリス「…………
抉るぞ」
会長「なにそこの人、唐突に一言目から物騒なこと言ってるの!? こ、こほん。とにかく!」
深螺「ひゅーひゅー」
会長「なんかこの無表情な人、声援間違ってるんだけど!」
鈴音「お姉ちゃん! ちっちゃい子が頑張ってるの、邪魔したら駄目だよ」
会長「そこの貴女の私に対する認識の方が、駄目だよ!」
鈴音「……張り切るちっちゃい子……かわいい」
会長「う、うぅ……。と、とにかく!」
仕切り直し。
会長「今日はこうして、先輩であるマテリアルゴースト出演者、帰宅部の皆さんと、生徒会のメンバーで飲み会を催せたこと、大変嬉しく思います」
鍵「
合コンだ、合コンだぁー!」
会長「違うよ! 飲み会! 合コンじゃないから!」
鍵「
マテゴ組、レベル高ぇー! テンション上がってキター! ひゃっほーい!」
会長&蛍「(ギロリ)」
鍵「う……。の、飲み会、楽しいなー」
会長「こほん。そんなわけで、今日は、普段出会うことのない方々で、親睦を深めていただけたらなと、思います」
一同『わー』
会長「えと……じゃあ、そういうことで、各自自由!」
それぞれ歓談・自己紹介を開始。
鈴音「ちっちゃい子、頑張った!」
会長「う、頭撫でないで下さい! って、敬語使っちゃってたけど、よく考えると、本編の設定的には私の方が年上じゃない!? 作中で高校二年生だよねぇ、鈴音さん!」
鈴音「……年上。…………。……こんなお姉ちゃん、欲しかった!」
会長「ええー」
深螺「…………」
会長「なんかあの人、凄く私を睨んでいるんですけど!」
知弦「…………」
鈴音「はっ! 殺気!? どうして!? 私、会長さんを愛でていただけなのに……」
一方、主人公席。
鍵「……なんか早くも、愛憎入り乱れてる……」
蛍「ま、まあ、あっちはあっちで盛り上がっているみたいだし、こっちはこっちで、ゆっくり飲もうよ」
鍵「え、あ、はい。……でも俺、どちらかというとマテゴ組の女の子と話し――」
蛍「なに?」
鍵「いえ、なんでもないです。なんでもないですから、
急にナイフ作るのはやめて下さい」
蛍「あはは、ジョークだよ、ジョーク。飲み会で受ける一発芸。タネなし」
鍵「(……危ない人だなぁ。元死にたがりだし。情緒不安定なのかなぁ)」
蛍「……いいよね、死の危機とかにさらされない主人公はさ」
鍵「俺が憎かっただけだった!」
蛍「なんでだろうね……この扱いの違い。僕なんて、四巻で刺されてるわけですよ」
耀「全く、可哀想ですねーセンパイ。耀のパフェ、ちょっと分けてあげます」
蛍「……うん、まあ、いいんだけどね」
鍵「(誰だよ、この二人の席隣にしたの……)」
蛍「その点、杉崎君はいいよねぇ-。部屋で可愛い女の子と喋ってるだけで、本編進んじゃうんだもの」
鍵「そ、そう言われると、返す言葉が……」
蛍「一巻なんて、二回入院してるからね、僕」
鍵「俺の一巻と言えば……まあ、喋ってるだけか。企業ネタも絡んでないし」
蛍「…………」
鍵「い、いやでもほら、俺だってそこそこ、辛い過去ありますから」
蛍「……恋愛沙汰でしょ。それだって、別に刺されてないでしょ」
耀「センパイセンパイ! ここのパフェ、絶品です! ニャー君も、『うむ、三つ星だ!』と大絶賛しております!」
蛍「
ヨカッタネ」
耀「はい!」
鍵「(い……胃が痛い! この席、やだ! 凄くやだ! 普通の女の子達と喋りたいー!)」
一方、不憫組。
綾&陽慈『……はぁ』
真冬「(お、重いです! ここの席の空気、なんか、重いです!)」
綾「あはは……レモン飴を肴に、炭酸がはかどるよぉ」
真冬「あ、綾さん! アルコールじゃないけど、なんかそれは体に悪そうです! 主に糖分が!」
陽慈「真冬ちゃんは、いいよね。俺達と違って、不憫キャラと言っても、メインやってるわけだし」
真冬「え? い、いえ、そんなこと……」
綾「あははー。謙遜しなくていいよ。ずっと本編出ずっぱりだもんね……真冬ちゃん」
真冬「そ、それはそうなんですけど……。あのあの、扱いはお二人より悪いと……」
綾&陽慈『
出番があるだけ、幸せじゃん!(じゃない!)』
真冬「ひぅ」
綾「真冬ちゃんは、勝ち組だよ。あははー」
真冬「え、笑顔が怖いです……」
陽慈「俺がちゃんと活躍したのって、二巻ぐらいだし。はあ、
せめてケイコさんと結ばれるぐらいは、描いて欲しかったなぁ」
一方主人公席。
蛍「ひぃっ!?」
鍵「? 式見さん、どうかしました?」
蛍「い、いや、なんか、本編の頃によく感じた悪寒を……」
鍵「悪寒……ですか。ちょっと分かるなぁ。中目黒が転校してきてから、俺もたびたび……」
蛍「……僕達って、なんで、こういうイベント発生するんだろうね」
鍵「どちらも若干自業自得ですけどね」
蛍「……うぅ」
一方、不憫組。
真冬「(ここは真冬が盛り上げないと! なにかトークしないと!)」
綾&陽慈『……どよーん』
真冬「あ、ほらほら、皆さん、これ見て下さい! 今日発売のゲームです! さっき買ってきたんですよー!」
綾「レモン飴出てくる?」
真冬「そ、それは出て来ないと思いますけど……」
綾「そう……」
真冬「う。ほ、ほら、陽慈さんはゲームやりますよねー?」
陽慈「……レースとかスポーツ系? 少なくとも対戦系ではある?」
真冬「い、いえ、注目のRPGですが……」
陽慈「……ふぅ」
真冬「(あぅ。わ、話題が無いです! 出番が少ない不憫組なだけに、とりたてて本編から抜粋したいこともないです!)」
綾&陽慈『……はぁ』
真冬「(こ、ここは、他の人の力を借りて……。よし、隣の人に声かけてみよう!)」
真冬「あのー」
???「はい?」
真冬「えっと、貴女は、確か……」
???「…………雨森です。お手伝いの。五巻しか出てない、雨森です。通称サリーです」
真冬「あ、雨森さん? ………えと」
雨森「いいんです。どうせ私なんて、誰の印象にも……」
真冬「え? あ、あの、そんなこと……」
綾&陽慈&雨森『
どよーん』
真冬「
増えちゃいましたぁーーーーー!」
一方、物騒組。
知弦「
あら、それより、ここに針をつけておく方が痛くないかしら」
アリス「
ああ。あと、同時に爪の隙間にこの細いヤツを入れるためのものを……」
知弦「
ここに電極仕込むのなんて、どうかしら」
アリス「
いい着眼点だ。苦痛にメリハリがつくね」
知弦「
他にこの拷問器具の改善点は……」
アリス「
毒を塗るというのはどうだろう。神経が鋭敏になって、苦痛が倍増しつつも、気絶出来ないようにする毒物を……」
知弦「
まあ素敵。とてもいい発想だわ」
アリス「
キミも、人間の割に才能あるな」
知弦「
ふふふ……」
アリス「
ククク……」
参加者一同『(
あの席には近づかないようにしよう!)』
一方、ヒロイン組。
ユウ「あ、くりむちゃん、くりむちゃん」
会長「? なに、ユウさん」
ユウ「ここ、
わたあめあるんだって! 頼む?」
会長「! た、頼まないよ! 私は、大人だから、わたあめは頼まないんだよ!」
ユウ「そう? 私は食べるけど」
会長「! た、食べるの?」
ユウ「うん、食べるよー。美味しいよねー、わたあめ」
会長「…………。……で、では、仕方ないので、私も、頼んであげま――」
ユウ「あ、ごめん。
もう注文終わっちゃった」
会長「…………。…………」
鈴音「はっ! ちびっこ会長さんが、泣いてる! ユウさん、なにいじめてるの!?」
会長「な、泣いてないよ! 変なこと言わないでよ、鈴音さん!」
ユウ「く、くりむちゃん、ごめんね! 私のわたあめ、分けてあげるよ!」
会長「だ、だから、別に私は……」
店員「注文のわたあめお待ちでーす」
会長「はぅ……わたあめ……(目をキラキラ)」
店員「はい、わたあめでーす」
会長「わーい! って、ハッ! て、店員さん! なんでなんの躊躇いもなく私の前に置いてったの!?」
鈴音&ユウ『(まあねぇ……)』
会長「わたあめ……じゅるり……」
ユウ「え、えと。あ、私、唐揚げが食べたくなったなー。だから、えと、わたあめもう要らないな-。どうしようかなー」
会長「! た、食べ物を無駄にしちゃ、いけないんだよ!」
ユウ「う、うん。……だ、誰か、わたあめ食べてくれないかな……」
会長「…………」
ユウ「(さ、さすがにしらじらしかったかな……。そりゃバレるよね――)」
会長「し、仕方ない。
私が、食べてしんぜよう。うむ」
鈴音&ユウ『!』
会長「……はむ。ほわぁ(満面の笑み)。…………ハッ! う、うん、あんまり好きじゃないけど、食べられなくは、ない」
鈴音&ユウ『(
か、かわいい!)』
会長「はむ、はむ」
ユウ「……生徒会のヒロイン、恐るべしだよ……」
鈴音「うん……。ただ、恋愛とかすっごい似合わないけど……」
ユウ「犯罪だよね……」
鈴音「犯罪ね……」
遠くの席の鍵「(はっ! なんか今、誰かに凄い目で見られた気がする!)」
会長「はむ、はむ。……はふぅ。ごちそうさまでしたっ!」
ユウ「すっごい満足そうだよ……」
鈴音「自分のスタンスをすっかり忘れてるわ……」
会長「……
ふわぁ」
鈴音&ユウ『(もう眠そうだ!)』
会長「……ねむねむ」
ユウ「く、くりむちゃん……ちょっと、横になる?」
会長「だ、大丈夫だよ! 私は大人だもん! 今日は、オールで、盛り上がっちゃうよー!」
鈴音「ちびっこ会長さん、復活したわ」
会長「…………。……
二次会は、夢の中集合!」
鈴音&ユウ『(やっぱり眠いんだ!)』
会長「……うとうと」
鈴音「ぜ、全然会話にならないわね……」
ユウ「うん……他作品との交流が目的なのにね……」
会長「…………むにゃ……ぱんださん」
鈴音「…………」
ユウ「…………」
会長「…………わたあめ、たべる?」
鈴音&ユウ『(
カワイイから全然OKだけど!)』
一方姉組
深夏「そういや、ここら辺座っている人って……」
深螺「?」
紗鳥「なんだ、椎名(姉)」
深夏「全員、『姉』じゃないか?」
深螺「……確かに。しかし、真儀瑠氏には弟や妹がいらっしゃいましたでしょうか」
紗鳥「ああ、実はいるぞ。弟が。両親離婚した時に別々に引き取られたから、あまり一緒にはいないがな」
傘「……あ、あのぉ、私も居るんですけど……」
深夏「あ、キミは……えと、式見さんとこの妹さん。傘ちゃんか」
傘「はい。あの、私は、妹なんですけど……」
深螺「姉三人に、妹一人ですか……。……
ハーレムですね、式見傘」
傘「そうなんですか!? そういうものなんですか!?」
深夏「確かに……。傘ちゃんを見てると、こう、なんか母性……いや、姉性をくすぐられるぜ……」
紗鳥「私のうちは弟だが……確かに、傘ちゃんは可愛がりたくなるな。傘ちゃん、私をお義姉様と呼んでいいぞ」
傘「先輩さんの目的は、兄さんの方っぽいですね!」
紗鳥「ち、気付かれたか」
深夏「ま、まあそれはともかく。やっぱり深螺さんも、妹で苦労とかしてんですか?」
深螺「(こくり)」
深夏「どんな風に?」
深螺「……
へっぽこな妹を持つと、苦労します」
深夏「す、すげぇ分かる! 分かるぜ、深螺さん!」
深螺「……仲間」
深夏「ああ、仲間だ! あたし達は、仲間だ!」
一方、妹達。
鈴音「
! な、なんか今、なぜかイラッときたわ!」
真冬「あ、鈴音さんもですか!? 真冬もです! 真冬も、理由が分からないですが、イラッとしました!」
鈴音「あら、真冬さん。どうしたの、こっちの方の席まで来て……」
真冬「……ごめんなさい。真冬に、不憫組の空気は……もう、無理です」
鈴音「あ、はは……確かに、ある意味では不憫組を任された真冬さんが、一番不憫だったかもしれないわね……」
真冬「鈴音さんは、なにして……って、会長さん?」
鈴音「しぃ-。今、寝たとこなのよ」
会長「すー。すー。…………
たぬきさん、また仲間はずれに……」
真冬「ホントに寝てます……。なにしに来たんでしょう、この人……」
鈴音「そうそう、そもそも夢っていうのにも、霊力が関係していてね」
真冬「は、はぁ」
鈴音「夢というものの性質を霊能力的に分析すると――」
真冬「(なんか、変なスイッチ入っちゃいました、鈴音さん!)」
鈴音「くどくどくどくど」
真冬「(いつ終わるんでしょう、この説明……)」
鈴音「くどくどくどくど。と、いうわけなの。そういう意味では、ちょっとゲーム的とも――」
真冬「ゲーム! そういえば真冬、新作ゲーム買ったんですよ!」
鈴音「え? えと……」
真冬「それがですね! 聞いて下さいよ、鈴音さん! このゲーム、画期的なシステムを採用していまして――」
鈴音「え? あの、私、ゲームはそんなに……」
真冬「くどくどくどくど」
鈴音「(……なんか真冬さん、変なスイッチ入っちゃってる……)」
真冬「くどくどくどくど」
鈴音「(ふわぁ……私も眠くなってきちゃったなぁ)」
真冬「くどくどくど。と、いうわけなんですよ! 凄いですよね!」
鈴音「う、うん、凄い凄い。……あ、ところで、凄いと言えば、凄い昔の霊体にね――」
真冬「霊と言えば、この前読んだBLがその憑依ネタを扱ってましてですね――」
鈴音「…………」
真冬「…………」
鈴音「や、やめようか、お互いの得意ジャンルの話題」
真冬「そ、そうですね」
鈴音「あ、そういえば、真冬さんも、年の近いお姉さんいるのよね」
真冬「はい。いますよ-、お姉ちゃん。あ、鈴音さんも」
鈴音「うん、姉がいる。……凄く優秀な姉がね」
真冬「鈴音さんもですか! 真冬の姉も、ハイスペックです!」
鈴音「そうなんだ。…………」
真冬「…………」
鈴音「(小声で)正直、ちょっとうざいよね……」
真冬「(小声で)鈴音さんもですか! そうなんです。比べられちゃうのが、凄くやです!」
鈴音「(小声で)年上で、優秀だと、こっちもぐれちゃうよね……」
真冬「(小声で)目の上のたんこぶ、という感じですよね!」
鈴音「(小声で)正直、やる気なくすよね……そういうの」
真冬「(小声で)分かります! ゲームも、先に極めた人が身近にいちゃうと、やる気を失っちゃいますからね!」
鈴音「(小声で)そうなの! ああ、こんなところに理解者が……」
真冬「(小声で)真冬も……真冬も感激です! あ、姉になんか、負けないですよー!」
鈴音「(小声で)
おおー!」
一方、姉達。
深夏「? なんか分からねーけど、
今ちょっとイラッとした」
深螺「椎名深夏もですか。私もです。……式見蛍の境遇にも関係していますが、他人の心というのは、意外と伝わるものでしてね」
深夏「? どういうことですか?」
深螺「いえ、なんでもありません。ええ、なんでも」
深夏「? なんで鈴音さんと真冬の方を睨んで?」
傘「あぅ……私も、あっちの妹チーム入りたいなぁ……」
紗鳥「なにを言ってる、傘ちゃん、ハーレムなんだから、喜べ」
傘「姉ハーレムとか、別に望んだことないですよ……」
紗鳥「しかし……話は変わるが、不憫という意味では、うちの弟なんかは、群を抜いていると思うぞ」
深夏「? 先生の弟さんが不憫?」
深螺「ちょっと興味ありますね、貴女みたいな人間の弟というのは」
紗鳥「そうか? あ、だったらちょっと呼んでみるか。おーい、ユウー!」
ユウ「はい、なんですか、先輩さん」
紗鳥「お前、この空間の神なんだろ? うちの弟とか、呼べるか?」
ユウ「あ、はい、大丈夫ですよ。えと……弟さんだけでいいですか?」
紗鳥「じゃあテキトーに周囲のメンバも見繕って呼んでみてくれ」
ユウ「特別ゲストだね! いいねぇ! じゃ…………えいやっ!」
特別ゲスト:未公開長編メンバー
神揮綾兎(みき あやと)「ん? あれ、なんだろ、ここ」
アリカ・フェンネル「ちょっと、アヤト。また新しいシステムが追加されたとか言い出すんじゃないでしょうね」
綾瀬視遠(あやせ しおん)「違うわよ。それと、すぐ綾兎につっかかるの、やめなさいよね、貴女」
アリカ「……アンタに言われたくないわよ、最近までコイツに冷たく接してたクセに」
視遠「そ、そんなの貴女に関係ないでしょ! 綾兎君と私の関係性は複雑なのよ!」
綾兎「うん、アリカ。綾瀬をあまり責めないでよ。全部、僕が悪いんだ。僕は綾瀬のためだったら、どんなことだって――」
視遠「ちょ。だから、そういのがイヤたったんだって何度言ったら――。あと、もう視遠って呼んでいいって――」
一同『(
や、やばい。未公開長編だけに、誰も話についていけない!)』
アリカ「で、なんだここ。私帰りたいんだけど。
《ディセンド》か
《リターン》か知らないけど、さっさとあっちの世界に返せよ、アヤト。
セノも
ルチルも、置いてけぼりなんだぞ」
綾兎「いや、だから、アリカ、聞いてた? これは僕ら
《プレイヤー》の干渉じゃなくてね……」
視遠「駄目よ、綾兎君。この人、怪力だけだもの」
アリカ「な……。……いい加減、限界だ。斬るぞ、この
三流プレイヤー!」
視遠「ふん、
聖剣の能力に頼り切りの
Dランクチェイサーが、偉そうに。私の
フレアバレットで返り討ちにしてあげるわよ」
アリカ「…………」
視遠「…………」
一同『(
な、なにこの、専門用語バリバリの人達! ハードル高っ!)』
紗鳥「おーい、綾兎。久しぶりだな!」
綾兎「あ、姉さん。なんでここに?」
紗鳥「なんでもなにも、私が呼んだんだ」
綾兎「そうなんだ。へぇ」
紗鳥「……相変わらず動じないな、お前」
綾兎「いや、世界の移動に関しては、慣れてるしね……」
アリカ「私もだ。急に来るわ呼ばれるわで、もう諦めてる」
綾兎「……微妙にトゲのあること言うなぁ」
アリカ「実際トゲつけてるからな」
視遠「別にそれがプレイヤーの権限なんだから、謝ることないわよ、綾兎君」
アリカ「はぁ?」
一同『
(なにこの人達……微妙に関係性、全員悪くない!?)』
綾兎「ところで、姉さん。なんだって僕達、こんなところに……」
紗鳥「ああ。不憫なヤツの話になってな。それだったら、お前が一番だろ」
綾兎「不憫って……僕の過去のこと? 変な目の色のこと? 才能のこと? 家庭環境のこと? 聖司くんのこと? それか、特殊学級の……」
紗鳥「不憫という言葉だけでそこまでボロボロ出てくる人間も凄いが。それ以上のものが、ある」
綾兎「なにかな?」
紗鳥「……お前、まるまる長編一本分未公開って……」
綾兎&アリカ&視遠『
それは言わないで』
一同『(確かに不憫だ……)』
紗鳥「下手に商業誌用フォーマットだし、壮大な続き物だしで、ウェブでの公開もできやしないという……」
アリカ「一巻では、折角、頑張って聖剣手に入れたのに……」
綾兎「僕も、綾瀬……じゃなくて、視遠と仲直り出来たのに……」
視遠「な、仲直りとか言わないでよ! べ、別に、喧嘩してたわけじゃ……」
紗鳥「その辺はよく知らんが。とにかく、まあ、なんか一言ぐらい言っていったらどうだ」
綾兎「一言……。そうだなぁ」
アリカ「おい、アヤト。私に《アクセラレータ》をかけろ。素早くこの女の首をとる」
視遠「ふん。そっちがそういう気なら、こっちだってフェリオ達を呼ぶわよ」
アリカ「だったら、こっちもセノとルチルを呼んで総力戦といこうじゃ――」
綾兎「
皆、仲良くなったらいいなぁと、思います」
一同『(
あの主人公、苦労人だぁーーーーー!)』
紗鳥「う……なんか、悪かった。余計に不憫なことにしてしまったな……」
綾兎「別にいいよ。
いつもこんなだし」
一同『(
いつもなのかぁーーーーーーーーー!)』
紗鳥「ゆ、ユウ! そろそろこいつら、帰してやってくれ!」
ユウ「う、うん! じゃ……転送!」
綾兎「あ、では皆さん、失礼致します。姉を、よろしくお願い致します。あと、ご迷惑かけて、申し分けありませんでした。それでは。ぺこり」
アリカ「丁度いい、元の世界に戻ったら開戦といこうか」
視遠「開戦、ね。果たして、戦闘と呼べる展開になるかしらね、貴女たち程度で」
アリカ「上等だ。あとで吠え面――」
転送。
静まりかえる、会場。
一同『(あ、綾兎君、頑張れぇー!)』
会場の気持ちは、今、一つだった!
真冬「確かに不憫でした……真儀留先生の弟さん」
紗鳥「そうだろ、そうだろ」
一同『(なんで誇らしげなんだ、この人……)』
会長「……むにゃ。あれ? 皆、どうかしたの?……ねむねむ」
鍵「会長、完全に寝てたんですか? 今日ぐらい、ちょっと頑張りましょうよ」
会長「し、失礼な。私は二次会の会場を押さえてたんだよ! どう○つの森をね!」
ユウ「! なに、そこ! 行きたいよ! 凄く、行ってみたいよ!」
蛍「……あの二人の感性だけ、ちょっと世代違うよね……」
紗鳥「
私も、ど○ぶつの森行きたぁい♪」
蛍&鍵『
嘘つけ!』
知弦「じゃあ最後は、アカちゃんも起きたことだし、皆でワイワイ喋りましょうか」
アリス「そうだな。ボクも賛成だ。今日は気分がいい。愚民どもと戯れてやらないこともない」
一同『(あの二人は参加してほしくなかった!)』
会長「さて、飲むよー! どんどん飲むよー!」
綾「あはは、会長さん、元気だねー」
鈴音&ユウ『(
ずっと寝てたからね……)』
会長「番茶を持ってこーい!」
鍵「ここで番茶なんですかっ! 他のもの飲みましょうよ!」
会長「えと……じゃ、大人な私には、ワインを!」
陽慈「え!? お、おい、会長さん、飲酒は……」
会長「ワインの、
アルコール抜きを!」
陽慈「素直にぶどうジュース頼もうよ!」
深螺「……やりますね、桜野くりむ。ホット野菜ジュース炭酸入りと、いい勝負です」
陽慈「なんですかその勝負!」
綾「あははー。あ、杉崎君、レモン飴食べるー?」
鍵「あ、はい、貰います! ひゃっほう!
美少女から飴貰ったぜぇ-!」
綾「ほわっ! レモン飴でそんなに喜ばれれたの、初めてだよ……。うぅ、ぐす。感動……」
鍵「え!? な、なんで泣いてるんですか!? ええ!?」
綾「
レモン飴好きな同志に、こんなところで出会えるなんて……」
鍵「え? あ、いえ、俺はレモン飴自体より、美少女から貰ったという事実がですね……」
綾「ほらほら、たーんと食べなさい、たーんと」
鍵「うぉ!? な、なんですか、この量の飴は――う、うわぁー!
レモン飴に押し流されるー!?」
綾「あははー、杉崎君、喜んでくれてなによりだよ!」
鍵「う……。び、美少女から貰ったものを、無駄に出来るかぁー! うおおおおおおお!」
綾「す、凄いよ、杉崎君! そんなに沢山レモン飴を頬張る人を、私は初めて見たよ!」
鍵「
うぉおおおおおおお!」
綾「わ、私も負けないよ! ぱくぱく」
一同『(あの二人、実はとても相性悪いんじゃ……)』
蛍「はぁ……死にてぇ」
知弦「! 式見君! 今、なんて!?」
蛍「え? あ、いえ、すいません。昔の口癖で、つい『死にてぇ』と……たまに出ちゃうんです」
知弦「(……この子から、とても強い『M』のオーラを感じるわ!)」
蛍「ええと……紅葉さん?」
知弦「……式見君」
蛍「はい」
知弦「
この自殺未遂豚野郎」
蛍「ええ!? なんで!? なんで急に!? 紅葉さん!?」
知弦「(おかしいわね……。喜ばないわ。サービスだったのに……)」
蛍「う、うぅ、なんか紅葉さんに嫌われてた……。死にてぇ……」
会長「知弦がとても活き活きしてるよ……」
アリス「ボクも式見のあのオーラには、一目置いているからね。さすが紅葉、目の付け所がいい」
会長「ん? あ、えっと、アリスさん」
アリス「なんだ、
ホビット」
会長「ホビット!?」
鈴音&ユウ『(大変だ! 会長さんが、アリスに絡まれてる! 食べられる! 食べられちゃうよ!)』
会長「むきゃー! 私はれっきとした人間だよ! ホビットじゃないよ!」
アリス「ふん、これだから自分のことも分からぬ愚民は――」
会長「
こら!」
アリス「いたっ! こ、このボクに手を上げるとは――覚悟は出来ているのだろうな?」
鈴音&ユウ『(
会長さんが、殺されるーーーー!?)』
会長「しらないよ! とにかく、初対面の人に言葉の暴力は、駄目なんだよ!」
アリス「……いや、お前、ボクに言葉どころか普通に手をあげ――」
会長「
めっ!」
アリス「あぅ」
鈴音&ユウ『(
デコピンしたぁー!?)』
会長「まったく。なんでこんな子に育っちゃったの、アリスちゃん!」
アリス「え、いや。……キミに言われたくは――」
会長「まったく。どこの学校の子?」
アリス「ふっ。この王たるボクに学校など必要ない。誰が、ボクにモノを教えられると――」
会長「あ、金髪だから、退学になっちゃったんだね!」
アリス「いや、違――」
会長「駄目な子だなぁ、アリスっちは」
アリス「だ、駄目な子――」
鈴音&ユウ『(もうアリスっち呼ばわり!?)』
会長「そんなことだから、式見君とも仲が進展しないんだよ!」
アリス「式見との仲? そんなもの、やろうと思えば力尽くで――」
会長「負けてたじゃん、五巻で。式見君に」
アリス「!! お、お前、言ってはいけないことを……」
会長「弱いねー、アリスっちは」
アリス「よ、弱い!? ボクが、弱いだと!?」
会長「ということで、アリスっち」
アリス「……ふ、ふふ。式見に人殺しは禁じられていたが、もう、我慢の限界――」
会長「
今度うちの学校に、入学したらいいよ」
アリス「……?」
会長「アリスっちを、真っ当な子に育ててあげるよ! 大丈夫! 私は、知弦も真っ当な子にしてあげた実績があるんだから!」
知弦「ふふふ……式見君、
私の靴箱をお舐め」
蛍「靴箱!? 靴でさえないの!? っていうかなんで!? なんで僕急にそんな扱いになったの!?」
アリス「……あれ、真っ当な子?」
会長「うちの学校、楽しいよ-。金髪OK! リリシアいるし」
アリス「や、だから、ボクは退学になったわけじゃ――」
会長「駄目な子なアリスっちも、友達沢山!」
アリス「……友達……」
鈴音&ユウ『(な、なんか危ういけど、微笑ましい! でも危うい! いつ殺されてもおかしくない! でも微笑ましい! なにこれ!)』
真冬「(ぴこぴこ)」
ユウ「? 真冬ちゃん、なにしてるの?」
真冬「あ、ユウさん。ちょっとゲームを……」
ユウ「(の、飲み会の最中に一人でゲームなんて……。なんという、現代っ子!)」
真冬「……むむ! これは手強いですね……」
ユウ「どうしたの?」
真冬「いえ、この敵……
ベルゼブブが、厄介でして……」
ユウ「! ベルゼブブ! 蠅! 蠅の王だよ!」
真冬「え、ええ、そうですけど……どうかしましたか?」
ユウ「な、なんでもないよ……」
真冬「……えいや! とりゃ! とりゃとりゃ!」
ユウ「あぅ。攻撃されてるよ!」
真冬「はい? 敵なんで、攻撃しますけど……」
ユウ「そ、そうだよね……」
真冬「く……相変わらず憎たらしい攻撃してきます、ベルゼブブ! このこの!」
ユウ「あ、あぅ……」
真冬「ええい、こうなったら状態異常です!
毒を食らえー!」
ユウ「にゃあ!」
真冬「おまけに、
麻痺、封印、火傷、睡眠、嘔吐感!」
ユウ「嘔吐感って、なにその凄くいやな状態異常!」
真冬「? さっきからどうしたんですか、ユウさん。ベルゼブブに感情移入でも……」
ユウ「な、なんでもないよ……」
真冬「そうですか? お……ベルゼブブが、
瀕死です!」
ユウ「あ、あぅ……瀕死なんだ……」
真冬「よし、ここで、超必殺技です!
とどめーーーー!」
ユウ「
いやぁああああああああああ!」
真冬「
内臓をぶちまけろっ、です!」
ユウ「
いやぁああああああああああ!」
真冬「……ふ、勝ちました」
ユウ「う、うぅ……」
真冬「……経験値もお金も全然くれない。ほんっとに最低な敵ですね、ベルゼブブ」
ユウ「うっ」
真冬「
この(ゲーム)世界から、消えてしまって欲しいものです」
ユウ「
うわぁああああああああああああん! 真冬ちゃんの、バカぁああああああああああああ!」
真冬「えぇ!? ちょ、ユウさん!? どうしたんですか!?」
深夏「お、おわ! なんだなんだ!? 急にユウさんがダッシュで出て行ってしまったけど……」
鈴音「さ、さあ……。深夏さんの妹さんも、追いかけていっちゃいましたね……」
深夏「酔っぱらってんだろうか……」
鈴音「さあ……。あ、ところで深夏さん」
深夏「なんですか、鈴音さん」
鈴音「
深夏さんは、杉崎君のことが好きなんですか?」
深夏「ぶはぁ!?」
鈴音「わ、コーラが……」
深夏「な、なんですか、その質問!」
鈴音「いえ、恋はいいですよねー、という話をしたいなと思いまして」
深夏「その話題は、他の人として下さい! あたしは、分かんないです!」
鈴音「恋はいいですよ。うん」
深夏「そ、そうですか……」
鈴音「うちの彼なんですけどねぇ」
深夏「(う、うわ、うざい! 彼氏の話、うざい!)」
鈴音「くどくどくど。ね。可愛いとこあるでしょう?」
深夏「そ、そーですね」
鈴音「あ、蛍に惚れちゃ駄目ですよ?」
深夏「だ、大丈夫ですよ……(絶対刺されるからな! この人に!)」
鈴音「まあ、うちの彼はカッコイイからね-。杉崎君から乗り換えても、仕方ないけどね」
深夏「…………。……い、いや、アイツだって、少しぐらいいいとこは……」
杉崎「
マテゴ組の美少女最高ぉーーーー!」
鈴音「…………」
深夏「…………」
鈴音「う、うん、杉崎君も、いいとこ沢山あるよね!」
深夏「(逆にフォローされた!)」
鈴音「蛍は、ほら、社交的じゃないしね。うん。杉崎君、いいよね。うん。明るくて」
深夏「…………」
鈴音「あと……ほら。……明るいし」
深夏「(明るいだけだ! びっかびかだ!)」
鈴音「それに……ほら……明るいよね」
深夏「い、いいですよ、もう……」
鈴音「そ、そう? まあでも、ホントに杉崎君は楽しいよね」
深夏「まあそれは同意しますけど。……というか、『死にてぇ』とか言う彼氏と比較されると……」
鈴音「あ、あはは。……まあね。……デート中に『死にてぇ』が出た時は、流石に凹んだなぁ」
深夏「う、うわぁ……」
鈴音「いや、ただの口癖というか、一応直したから、ホントに無意識の口癖なんだけどね。だから、悪気は無いの分かってるんだけどね……」
深夏「ま、まあ、そういう意味では、鍵はもしデートとかしたら……」
鈴音「? したら? 楽しいんじゃない、杉崎君」
深夏「……いや。想像したら、『
うひょー!』『
テンション上がってキター!』とかしか言ってない光景が頭に……」
鈴音「う……。それはそれで、また……」
深夏「いやすぎる……。そんな彼氏、ウザすぎる……」
鈴音「…………」
深夏「…………」
鈴音&深夏『(
あれ? もしかして私(あたし)達、男運無い!?)』
帰って来てたユウ「(うぅ……鈴音さんが、すっかり蛍のこと彼氏って言ってる! にゃー!)」
真冬「ぜぇぜぇ……ユウさん……浮遊移動は反則です……」
ユウ「く、来たわね、
ベルゼブブ殺し!」
真冬「ええ!? なんで真冬、そんな風に呼ばれてるんですか!?」
ユウ「う、うぅ……もう……もう……」
真冬「ユウさん?」
一同『?』
ユウ「
もう、解散だよぉーー! 皆、自分の世界帰ってぇーーー!」
一同『
どうした、急に!』
ユウ「神様パワー、全開ーーーーーーーーーーーーーー!」
一同『う、うわぁーーーーーーーーーー!』
ユウ「ぜぇ、ぜぇ。……もう、しばらく、こういう集まりやらないーーーーー!」
ユウ、退場。
雨森「あれ? 私がお手洗い行っている間に、皆さんどこへ……。おーい? 鏡花ー? 深螺さーん? おーい」
滅多に更新されないキャラブログ空間に一人残された、雨森の運命やいかに!
次回、未定! というか、無いかも!
雨森「え!? ちょ、私、じゃあ一人だけずっと
次元の狭間の牢獄に――」
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