見ましたよ。
勿論。
今話題のあの映画。
ついに来た、ついに来たと作家さん達も軒並み鑑賞しては感想を書いているあの映画。
ド派手な迫力映像! 戦いにつぐ戦い! 謎が謎をよぶ物語!
その名も!
「おくりびと」
…………。
……うん、だから、最近時代に遅れすぎてやしないかい、葵せきなさんや。
あとごめんなさい。嘘つきました。「おくりびと」に、戦いとか無いです。言ってみただけです。
いや、それここそエヴァとか見に行きたいですけどね。私の嫌いなモノランキングの結構上位に、「混んでいる映画館」というのがあるんで、しばらくいいやと。人と一緒にいくならいいんですが、一人で入る混んだ映画館は、結構虚しいです。まあ、そのうち、平日の午前中とか、空いてそうな時間見つけて行きます。多分。
あと、エヴァの映画に関して言えば、「生粋のエヴァファン」の人が楽しめるのは勿論、「『序』から入る人」も新鮮に楽しめると思うんですが、私は一番アレな「中途半端に見てる人」なんで、総集編的な序のはそこまで楽しめてないのがあってですね……(完全に自己責任)。いや、「破」は新作ストーリーっぽいんで、見たいんですが。「出来るだけ早く!」みたいな感じではないので、しばし待とうかと。
まあそんな話はさておき、DVDで「おくりびと」見ました。相変わらずテンポの遅れた鑑賞ですが。一週間レンタルになってたもんで……。
でも、面白かった。私が今更言うまでもないことですが、想像してたより、全然、なんか普通に面白くて。いやまあ、話の性質状、「面白い」という単語も変なんですけど。
「納棺師という仕事に焦点を当て……」「外国で評価されて……」云々と聞くと、勝手にとっつきづらさを感じてたんですが、見てみればとても分かりやすく。
話の本筋がオーソドックスな人間ドラマなんで、「納棺師」っていう仕事の説明がちゃんと物語に溶けていて、アホな私でも「凄いなぁ」と素直に思える映画でした。
こういう、特殊職業の人を主人公にした物語って、やっぱ見ていて興味湧きますよね。まあ、納棺師は荷が重すぎて、私は「やりたい」とは思わないんですが。祖父が亡くなった時のことを思い出したりして、でも、あの時はそこまでこういう仕事に注目して見てなかったなぁとか。
しかし、こういうの見ると、他の職業テーマにした物語も、見たくなるなぁ。
なんだろ。あまり物語にならない職業って。医者とか刑事とかは、めっちゃ定番ですし。
うーん……床屋?
「ミラクル理髪師☆髪尾切造」
みたいな?……いや、見たいか、それ。別に床屋さんが悪いんじゃなくて、私のタイトルセンスがあれなだけですが。
色々考えたんですが、クローズアップされてない職業って、そんな思いつかないもんですね。
タクシードライバー……サラリーマン……あるなぁ。
「超絶レントゲン技師! 素木 透!」
……いや、だから、タイトルが悪い。
「すかしびと」
あたりでひとつ。……いや、それはそれでイメージ悪いな。なんかごめんなさい、レントゲン技師さん。
なんかこう、深く描いたら面白そうな特殊職業って、ないもんですかね。
よし、次の小説は、そういう方向性で……。
……いや、書けそうにないですね。
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