私だけじゃないとは思いますが、小説は書き出しに四苦八苦します。
勿論中盤は中盤で難しいですし、締めは締めで大変ですが。
やっぱりギアの段階(10段階)として、「3から4」とか「9から10」よりは、「0から1」が一番労力いるわけで。
生徒会の場合はそこを、毎回定型である会長の名言とかで乗り切っていましたが、新生徒会あたりからこの方、基本その入りじゃないものばかり書いているので、結構しんどいです。特に新作の方はホント……。
とはいえ、実は「会長がいつものように~」も、便利なだけじゃないんですけどね。
賢明な方はお気づきだと思いますが。
このパターンで書き出そうとすると、
・桜野くりむが会議に参加していること
・杉崎鍵がその場に居合わせること
が条件になるので、生徒会にあまり変則的な要素を持ち込めなくてですね。いや、ごくたまに他の人物を語り部にしたりして、そこ回避してたりするんですが。基本は、二つの条件満たすことを余儀なくされるので、結果、むしろ話の入り方が難しいことも多く。
会長と杉崎がいない生徒会とか、あんまり見たこと無いのは、大体この辺が理由です。知弦さんと椎名姉妹だけの生徒会……なんか私的にも新鮮です。そして、ちょっと空気感に変な緊張がありそう。
まあなんにせよ、導入って難しいねという話で。
……まあ、企業のルールがどうたらだったり、ちびっこに胸張らせたり、自殺がどうこう延々語り出す導入書いている人が言っても、説得力無さそうですが。
そういえば最近、「FAR CRY3」というゲームをやっていて、これが大層楽しいのですが。
これも、非常に導入が上手いタイプのゲームです。基本的にオープンフィールドでFPSという、割とよくある作品なのですが、他の同系統作品より、短い導入ながらちゃんと話が気になる作りというか。
詳しい話は私が説明するより、公式HPの動画なりなんなり見る方が遥かにいいと思うので、興味ある方は是非。単純にゲームとして面白いです。個人的には、メタルギア的なこそこそした戦い方がキッチリ出来るところが好印象。
まあそんなわけで、導入って難しいよねという話でした。
しかし、じゃあ一発で目を引いて買って貰えるライトノベルの導入文章って、一体なんなんでしょうね。
…………。
「お前は呪われた。この呪いを解きたければ、今すぐこの本をレジに――」
なんかの法律に引っかかりそうなので、その手法だけはやめておくことにします。
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