人と喋っていると、中々の確率で「今まで一番面白かったもの・美味かったもの・楽しかったこと」みたいな話題になります。
私の場合はゲーム好きなので、それを言うと「一番面白かったのは」みたいになるのですが、前も言いましたがあまり決められず。
生徒会作者らしく、優柔不断の極みなので。「あれもいいなぁ、これもいいなぁ、どっちも違う方に良くて比べられないなぁ」みたいな。
でも一つ、不思議と確かなのは。
小説にしろ漫画にしろアニメにしろドラマにしろゲームにしろ、人生で一番面白かったものを選考しようとすると。
どうしても、記憶を探る箇所は「昔」になっちゃうなという部分で。
勿論、最近のものも面白いと分かっている上で、ですけどね。
それは、例の懐古厨的な「昔は良かったな」成分も多少含まれるのですが、単純に、人生の序盤で出逢ったものの方が新鮮だからなんですよね。
ほら、たとえば驚きのオチの作品があったとして、そのネタを初めてみる時は楽しいですが、二本目だとぐっと評価下がるでしょう。
基本的には、それの理論です。
だから私が「一番面白かった」と思うものって、やっぱり今を生きる他人に薦められるものじゃなかったりはします。
まあそれでも今見ても全然名作っていうものも、一杯あるにはあるのですけどね。
名作の展開とかオチとかって、後の世に影響を残せば残すほど、後世の作品に溶け込んでしまっていたりするので、それから入って遡って見ると、新鮮さが無くなっちゃうんですよね。
ちなみに、私が中学生ぐらいの頃にテレビで見て「わっ」となった映画の一つは「セブン」です(笑)。
今となってはあのオチはそこまでかもですが……中学生の私的には「ええ?」でした。だからなんか未だに妙に好き、「セブン」。
でも最近までセブン見たことなかった人が見ても、意外と反応淡泊なんで、まあそういうもんだろうなぁと。あ、話を知らない人は是非。って、こういう言い方が既に変な先入観与えるので、駄目なのですが。実際別にミステリ的などんでん返しがあるとかじゃない、普通の刑事モノですよ。
まあ、好きなものとか訊かれると、ついつい、若干カッコつけて過去のもの言いたくなっちゃうよね、という話でして(そんな話だったっけ?)。
あ、ちなみに最近ブルーレイで見た映画だと、「シュガーラッシュ」面白かったです。今更ですが。それこそ、ゲーム好きの心に直撃。
勿論若干あらとかはあるんですが、物語としても、私の好きなタイプで。いい話。
あと、世間的には全然名作とかって言われてないし、自分の記憶にもそこまで鮮烈に輝いているわけじゃないのに、思い出してみると「あれ、意外と俺凄い好きだったんじゃ、あれ……」というのもあるのですが、それはまた別の話ですよね。
しかしそういう記憶に半分埋もれた作品をぽんと思い出した瞬間の気持ち良さときたら……。
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