小説には基本、作者がいないと思ってほしいタイプです。
……作家のブログでなに言い出してんだという感じですが。いやホント、そういう風には思っていて。
難しいところなんですが、なにか物語読んでいる時に、「この作者はこういう作風だから~」みたいな知識とかって、自分が読者の場合、ちょっと邪魔になっちゃいます。
っていうか作者を意識しすぎちゃうと、究極、「全部誰かの脳内の、ありもしない話だろ」になっちゃうので、イヤというか。
なのであんまり「この作品の初期設定はこうで~」って話とか、しない方がいいんだろうなと気をつけていたりはするんですが。
そこはほら、自分の小説を恥ずかしげもなく世間に晒すような私ですから、自慢したがりのいけすかない根性で鼻伸ばしてぺらぺーら気持ちよさげに語ることもありますけどね! た、たまにはいいでしょ?
ただ、ホントにこれは常々思っていて、「作者」をあんまり感じすぎて貰わないようしないとなぁと思います。
あー、そういう意味じゃ、前回の記事みたいな「○○っていう映画見ました」も若干グレーなんですよね……。今後何か作品を出した時に、「○○の影響が見られる」みたいな見方されてもいやですし。いや、ぼくのゆうしゃで盾アクションやら蜘蛛の糸出してニューヨークを飛び回る予定はないですが!
でもそれ言い出したら、日常報告のブログがそもそも成り立たなくなっちゃうので、痛し痒し。
このブログはブログで私、結構楽しく書いてますからね。執筆とはまた違うベクトルで、ここでダラダラ愚痴みたいなのを聞いて貰うのは好きです。……聞く側が楽しいかは別問題だがな!
それに、私は他人のインタビューとか読むの好きなので、そういう楽しみがあることも分かりますよ。
実際、インタビューみたいなのは、読者としても読もうとして読むわけで、語りまくっていいのかなと。
そういう意味じゃ、ブログなんかもそもそも「そういう話」が好きな人が見ているとこはあるので、許容範囲かなーとも思います。が、あんまり作品の構造的な話に踏み込むのはどうかなとも思います。このキャラはこうして生まれました、的な。……登場人物を「作者が作った人」って見られるのは、絶対いやだもんなぁ。
でも語りたい気持ちとかは、あるわけで。
そりゃ作家なんて「語りたい気持ち」の塊みたいな生物なわけで、この辺のバランス難しいよなと思います。
…………。
さて、こんな「バランス取るの大変」みたいな話を、毎回あとがき10ページとか書いている、ラノベ界でもトップ集団食い込むぐらい自己主張激しい私が語るという、ちゃんちゃらおかしいブログ、いかがでしたでしょうか?
い、いや、ホントに、いつも悩んではいるんですよ!?
ブログとかあとがきとか一切無く、作者の素性が全く分からないぐらいが、物語は楽しめると本気で思っているんですよ!?
……いやまあ、私は、完全に今更なので、ブログもあとがきもずっと続けていくと思いますけどね。
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