たまに「この話のテーマは○○ですよね」的なことを言われると、私は「しかり」という感じで偉そうに頷いたりしますが、まあ、正直十中八九なんも考えてないですよね。あほですからね。あほなのに、ドヤ顔したがる人ですからね。
でも、実際「テーマ」に縛られすぎるのって、よくないと思う部分も確かにあるんですよ。特にエンタメでは。論文書いたりするなら話は全く別になってきますけど。
たとえばマテゴなんて「テーマ」を切り出そうと思ったら「生と死」なんてことになっちゃうと思うんですが……そこだけでガッツリやってたら、もっと陰惨な話になるでしょう。少なくとも羽毛布団の話やらスープ炒飯の話やらは要らない。……マジで要らないとか言わないで。悲しくなるから。いや要らないんだけどさ。
話を戻して。
なんか小説書く時ののアドバイスみたいなもので、よく「テーマを大事に!」っていうのを見かけまくるんで、「でも個人的には大事にしすぎるのもいかがなものかと……すいません」みたいな話をしてみたかったのですよ。
新人賞応募作とか読んだり、ライトノベル作家志望で頑張っている人とかの話聞いたりすると、なんかすごーく真面目に作品に取り組んでて、作品のブラッシュアップしようとする時、「テーマ的に要らない部分削る」みたいについなっちゃう気がするんですが。
個人的には、テーマに直接関係ない、でも作者さんがノッて書いたところとかすげー面白いと思うんで、あんまり一つの観点に縛られて「無駄を削ぎ落とす」みたいなこと、しすぎないでほしいなと思う次第なのです。
…………。
いや、でも、羽毛布団とスープ炒飯の話、要らなかったかもな……うん……いや、だけど蛍の人間性があそこで……(今更マテゴの検証をブログで始める優柔不断作家)。
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