マテリアルゴースト三巻発売と時を同じくして、遂に、あのプロジェクトが動き出す……。
そう、なぜか二巻ではユウよりヒロインになって作者も焦った彼女!
神無鈴音のスピンオフ企画だっ!
その名も……
「神無鈴音の心霊目録~鏡の中の悪夢~」
○ あらすじ
神無家本家に古くから、当主のみに口伝でひっそりと存在を伝えられていた秘宝《夢現の鏡》。強力な霊具なれど、その、人の身で使うには余りある性能から、今は厳重に封印され、その隠し場所を知る者は当主だけ。
しかしある日、神無家は外部からの襲撃を受け、どういうわけか《夢現の鏡》の隠し場所を知っていた襲撃者に鏡を奪われてしまう。
敵の正体は、霊能家系「儀龍家(ぎりゅうけ)」の血筋を引く三人の若者。長男、儀龍禮(らい)、長女、言霊(ことだま)、次女、葛篭(つづら)。彼女らは神無家と同じ霊能集団ながら、古来、先に神無家が国公認の霊能集団と認定されたため、結果として「まがいもの」と罵られ歴史の闇にひっそりと消えていった家系だった。
しかしその家系に近代、まぎれもない天才の能力者が、兄妹として三人も生まれる。彼らは自分の力に絶対の自信を持ち、神無家に宣戦布告することを画策。長女、言霊の能力《遠隔読心》によって神無家当主の心に侵入、秘宝のことを知り、襲撃してきたのだ。
秘宝を取り戻すべく神無家は霊能力者を総動員してことにあたる。……が、しかし、ただ一人。普通の高校……現守高校に通い、実戦から遠く離れ、また能力もまだ拙い神無鈴音だけは、当主や深螺の考えにより、作戦のことを伝えられさえしなかった。
……作戦日の翌日。
いつものように日常を過ごす神無鈴音の元に、神無本家に仕えていた従者から、信じられない一報が入る。
「神無家の霊能力者が昨夜全員消えました。今もまだ一人として連絡がつきません」
……こうして、神無家最後の霊能力者、鈴音の、「相手に自分の存在を知られていない」というだけしかアドバンテージの無い、儀龍家との戦いが始まる……。
*
果たして神無鈴音の運命やいかに!
特別な能力の無い彼女は、たった一人で、神無家を全滅させた存在を打ち滅ぼせるのかっ!
……とりあえず作者さえ「無理じゃねえ?」と思うこの壮大な戦いの結末!
その目でしかと目撃せよっ!
……なお、葵せきなの中に現在神無鈴音が勝てる方法は全くありません。
この状態で突っ込む神無鈴音!
ハラハラドキドキが止まらないぜっ!
(最近鈴音の扱いが酷い気がします……)