ちょっと、珍しい執筆をしてました。普段の生徒会の、更に三分の一ぐらいの分量の超短編を書くというものです。結構面白かったです。意外とやりやすかった。
まあ、これに関してはいつ・どこで公開されるのかまだちょっと告知出来ない(というか微妙に不確定)なので、詳しくはちょっと待っていて欲しいのですが。
生徒会シリーズを書き始めてから、「短く区切る」ことの魅力をジワジワと知り始めた昨今です。
読む側もそうですが、書く側も、なかなか面白い側面あるなと。
まあ、作品の性質にもよるのですが、生徒会なんかは、割と投げっぱなしオチが許される(笑)タイプのものですので、そういうのに、こういう形式はかなりフィットしていて。
それこそ4コマ漫画がそうですし、あと……ああ、ゲーマーズ販促小説でもちょっといじらせて貰いましたが、ギャラクシーエンジェルのアニメとかもそうですよね。区切ることで、テンポが良くなる。
賛否あると思うのですが、私なんかは、怖い話にありがちな、「あとあと知ったことですが、その家のあった場所は……」的なパート、あまり好きじゃありません。別に原因が知りたくて怖い話を見ていたわけじゃないので。
いえ、ただ、これは私の嗜好なだけであって、「原因あってこそ」という意見も凄く良く分かるので、一概に否定しているわけじゃないのですが。
ドラえもんで言ったら……のび太が秘密道具で暴走して、最後結局は「ごめんなさーい」となって終わりのところを、「その後、この問題はこう解決して……」という部分まで語るようなものというか。
そういう意味では、生徒会も一巻なんかは割と「ちゃんと回収しよう」という話が多めだった気がします。まだ長編グセが抜けてなかった部分あり。はんせー。もっと思い切って、ちゃらんぽらんで良かったなぁと(笑)。
二巻とか読みなおしてみると、割と「物語を切る部分」が変わってきたなという印象です。そういうのが、書く側としても、心地いいです。
今作は、あんまり余計な説明をしないように心がけてはいます。
生徒会選抜システムも、一応ちゃんと順を追って考えていくとかなり複雑だったりするのですが、最終的には「人気投票」で済むことですしね。
マテゴの時は、思っていたより「霊能力」やら「霊体物質化能力」の背景が複雑化したので……。それが悪いということでもないんですけど、説明自体が楽しい部分ならまだしも、生徒会にそれを持ち込む必要もないでしょうので。
特に杉崎の性質が大きいです。
彼は……なんていうか、問題にぶちあたった際に、解きほぐすよりは、「ぶち壊す」側の人間なので。そこらの爽快感を保ちたいですね。
蛍は、割と繊細に解決する人でしたので。四巻なんか分かりやすいですけど、「しゃらくせぇー!」というよりは、一つ一つ、ちゃんと前に進む人というか。長編向きの人。成長する人。
対して杉崎は、経験値稼いでるなりには、初っ端から結構大きな問題にぶちあたっている人っていうか。短期決戦型?
キャラクターと物語、形式の相性って強いなぁとつくづく。
奥深い……。
でも、どちらかというと、私は「短くあっさりめ」の話に向いているのかもなぁとも思い始めております。
ガッツリ重めも好きなんですけどね(笑)。
マテゴの短編で苦労したのは、割と、長編の素材で短編書いたせいかもなぁと。
日々勉強です。